トレンチコートというと、バーバリーに限らず「ベロ」がついています。両肩にも、襟元にも、袖周りにも。それがトレンチコートの特徴だといってもいいでしょう。それぞれに役目があって、飾りのように見えて、実はそれぞれがちゃんと機能しているのです。襟と袖まわりは寒風が吹き込まないように絞ることができます。
トレンチコートの肩は「軍の肩章」が筒状に作られていますので、そのままスポッとはめ込めるようにデザインされました。元々はイギリスの軍服であったことから、水筒や銃のストラップをかませることもできます。
「トレンチコート・ベルトの結び方」は、格好よくおしゃれを決めたい人には興味のある話題だと思います。しかし、このベルト、実はどのように結んでも、トレンチコートの型を守り、腰から上の防寒に果たす役割は、少しも損なわれないのです。イギリスの軍人は、塹壕(トレンチ)の中で、雨や風に耐えながらも、じっと敵の出方を待てたと言うわけです。
トレンチコートはバーバリーの代名詞になってしまいました。トレンチコート老舗は、アカスキュータム社なのですが、いつのまにか、バーバリーの陰に見えなくなってしまいました。
そもそもトレンチコートに使われているギャバジンを発案したのは、トーマス・バーバリーですが、そのギャバジンの特許と製造権をバーバリーが取得して、独占的にトレンチコートを製造・販売したことが今の成功につながっています。
トレンチコートの表地だけがバーバリー由来ではありません。あのバーバリーチェック柄も、もとはといえば、トレンチコートのライナー(内布)としてデザインされたものなのです。
軍からの大量のトレンチコート生産を受注し、戦後の映画内ではトレンチコートを着る名優が広告塔を務めてくれたおかげで、世界的にも「トレンチコートといえばバーバリー」というイメージが打ち立てられました。
PR